当院ではお腹の症状以外にも、風邪やインフルエンザ、高血圧症、糖尿病、
高コレステロール血症などの一般内科についても診療にあたります。

 

血圧が高めの方、健康診断で血糖値や尿酸値、コレステロール値の異常を指摘された方、
長引く咳でお悩みの方、風邪の症状や各種予防接種まで、ご相談をお待ちしております。

 

高血圧症

「血圧が高めなんだけど、べつに症状はないしなぁ…」という方も多いのではないでしょうか。ですが、血圧が高いまま放置しておくと、血管にダメージが蓄積されていきます。

血管のダメージが溜まると、脳や心臓、腎臓、目などに重大な合併症が生じます。例えば脳なら脳梗塞、心臓なら心筋梗塞…といった具合です。「症状が出たときには取り返しがつかない状態になっている」ということもしばしばあります。

治療

基本的には薬物療法になりますが、食事指導や生活指導も併用してできるだけ薬に頼らない治療を目指します。

 

糖尿病

「糖尿病?尿が甘くなる病気でしょ?」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。名称が紛らわしいのですが「利用しきれない糖分が余って、血糖値が上がる病気」ですので「糖血病」という名称の方がしっくりくるのかもしれません。

冗談はさておき、こちらも放置しておくと大変怖い病気です。

合併症

糖尿病は以下の三大合併症が有名です。

・糖尿病性網膜症

  徐々に網膜(目の中の、フィルムの役割をしているところ)に障害が起き、
  進行すると最悪の場合失明に至ります。治療は困難です。
  現在の成人の失明の原因で、一番多いのは糖尿病による失明です。

・糖尿病性腎症

  腎臓の中の糸球体という毛細血管のかたまりが障害されます。
  現在の人工透析の原因で、一番多いのは糖尿病による腎不全です。

・糖尿病性神経障害

  徐々に神経の変性・脱落が起こり、手足の痺れ、ジンジンした感じ、焼けるような感じ
  足がつるという症状が起こります。最終的には痛みを感じにくくなり、傷を負っても
  気付かなくなって足が腐ってしまうこともあります。
  また、自律神経が障害されると便秘や下痢、胃もたれ、立ちくらみ、排尿障害などの
  辛い症状も起こります。

 

合併症として有名なのは上記ですが、それ以外にも

・動脈硬化

  血管にダメージが起こり、徐々に動脈硬化が進行します。
  糖尿病単独でも脳梗塞や心筋梗塞の危険は2〜4倍になると言われていますが、
  高血圧症や脂質異常症の合併によりその危険性は相乗的に高まります。

・感染症

  細菌(ばい菌)や真菌(カビ)に対する抵抗力が落ちます。
  風邪や膀胱炎など一般的な感染にかかりやすくなるばかりでなく、
  重い肺炎や肝膿瘍、腎盂炎や胆嚢炎など重篤な感染症を生じることがあります。

 

「たかだか血糖値が高いだけ」ですが、このように「合併症のデパート」状態です。
糖尿病はとてもかかりやすい病気ですが、とても怖い病気です。

 

治療

先述しましたように「利用しきれない糖分が余る」事が悪いのですから、治療の基本は

・利用する糖分を増やす=運動

  適度な運動を習慣的にすることにより、利用する糖分を増やします

・摂取する糖分を減らす=食事制限

  食事制限をすることにより、体に取り入れる糖分を減らします

これが非常に大事で基本となる治療です。初期の糖尿病であればこれらをしっかり実施するだけでかなり改善します。

しかし、糖尿病は進行すると「インスリン抵抗性」(インスリン=血糖値を下げるホルモンが出ていても、効きが悪くなる状態)や「インスリン分泌能の低下」(膵臓からインスリンの分泌が減ってしまう)などが絡み合って複雑な病態になります。こうなると様々な薬剤やインスリンの注射などに頼らなければならなくなるのです。

 

脂質異常症(高脂血症、高コレステロール血症)

検診で「コレステロール値が高い」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。コレステロール値が高くても、基本的には全く自覚症状はありません。だからこそしっかりと気を付けなければならないのです。

ご存知の方も多いと思いますが、コレステロール値が高いと長期的に動脈硬化になっていきます。動脈硬化を放置しておくと血管が狭くなり、さらに放置すると血管が詰まってしまうのです。

この段階になって初めて自覚症状が出現することもあり、その時には脳梗塞や心筋梗塞など、悪くすると生命に関わる状態になりますし、そうではなくても深刻な後遺症を残してしまうのです。

 

治療

基本的には糖尿病と同様、適度な運動と食事制限を行います。しかし、脂質異常症に関しては遺伝的な要素も大きいですので、いくら運動や食事をしっかり制限しても正常値まで下がらないケースが多いです。

その場合は早めにお薬を開始しましょう。副作用の出現に注意しながら調整していきます。