鼻から入れる胃カメラ

2)鼻から入れる胃カメラ(経鼻内視鏡)

通常の半分〜2/3程度の太さの内視鏡を用いて、鼻から内視鏡を挿入します。

以下のような利点と欠点がありますので、十分ご検討ください。

 

【利点】

①舌の奥に触りにくいので「おえっ」としにくい

「おえっ」という嘔吐反射。これが胃カメラを辛くさせる要因の一つですが、経鼻内視鏡では口からの胃カメラ(経口内視鏡)より嘔吐反射が少ないとされています。

※富士フィルムメディカル ホームページより  

 

②会話をしながら検査を受ける事ができる

経口内視鏡の場合、マウスピースを噛んで頂きますので検査中の会話はできません。しかし経鼻内視鏡はマウスピースを使用せず、検査中も会話をすることが可能です。

検査中に実際の画面を見ながら、ご質問があれば遠慮せずに声をおかけください。

※富士フィルムメディカル ホームページより  

 

【欠点】

①鼻の中が狭いかたは、検査自体ができない場合がある

そもそも内視鏡が鼻を通過しなければ、検査することができません。

実は鼻の中の広さは、個人差が非常に大きいのです。見た目で鼻が大きいかどうかは、あまり関係がない印象です。大きな鼻をお持ちのかたでも、中が狭いということはしばしばあります。

鼻の中は意外と狭い(矢印は鼻の中の壁【中隔】です)

なんとかぎりぎり通過しそうな場合は多少無理をして(カメラを押し付けて)挿入するのですが、終了後に鼻血がでることも多いです。また、狭いところを通過させる時には、鼻に痛みを感じることがあります。

左右両方の鼻の穴を試してみて、どこからも入らなければ経口内視鏡に変更となります。

 

②鼻の痛みを感じることがある、鼻血が出ることがある

上述した通りですが、特に鼻の中が狭いかたは検査中に鼻の痛みを感じたり、検査後にしばらく微量の鼻血が続いたりすることがあります。鼻血については遅くとも当日中には止まることがほとんどです。